|目 次|

第一章 フランス社会学の理論的な展開と そのアクチュアリティ (大野道邦)
表象の自律性から構造へ
沸騰から深さへ
リアリティと表象

第二章 モースの社会理論 (藤吉圭二)
「贈与論」の射程
全体的給付の体系
我々の社会への適用
「全体的人間」

第三章 ソシオロジスムから個人主義の社会学へ(山下雅之)
問題提起
社会的なものの力と作用
宗教の統合力
集団による統制と逸脱
デュルケームの共同社会
ウェーバーのプロテスタンティズム
個人主義の社会学へ

第四章 サイバースペースで甦る アンリ・ルフェーブルの空間論 (前田至剛)
ルフェーブルの空間論
サイバースペースの諸特性と「空間の表象」
サイバースペースにおいて「生産される差異」と「表象の空間」の契機

第五章 デュルケームとベルクソン: 超越への実証科学的アプローチ (菊谷和宏)
第三共和制とデュルケーム
実証科学としての社会学
生の意味喪失
トーテム原理・魂・人格性
ベルクソンと科学─可感性・主観性・客観性
第三共和制とベルクソン
超越への接近、生の原理、そして普遍性へ


第六章 タルドとデュルケムの論争 (池田祥英)
模倣による社会変動論『社会分業論』批判
相互作用の社会学『社会学的方法の規準』批判(一)
犯罪は正常な現象か?『社会学的方法の規準』批判(二)
未完の反論─『自殺論』批判

第七章 デュルケミアン思想における感情と知識社会学 (中島道男)
「原始的分類」論文における説明要因としての感情的要素
モース=ユベールの場合
レヴィ=ストロースのモース解釈

第八章 失われた帰属 (横山寿世理)
帰属先をなくした個人
「空間」の占拠
空間の解体
帰属の回復

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